出典: http://www.esfiworld.com/iem-world-championship-league-of-legends-preview/
一度プロシーンのまとめも兼ねて、先のWorld Championshipの出場チームの紹介記事翻訳です。
今回はGroup Aを。
World Championshipのまとめもそのうち。
韓国チームはまだ他国との試合経験が浅いので、世界でどの程度に位置しているのか
測りかねている感じですね。
ヨーロッパではGambit Gaming > Fnaticといった感じでしょうか。Fnaticは奇抜な戦略を採るので油断出来ないという評価ですね。
Gambit GamingとBlazeはこれまでGGが二勝している因縁試合。
Gambit GamingもFnaticも新戦法を採用して名を上げていますが、個人的には
Gambit Gamingはcounter-jungleというメタに影響する大きな奇策、Fnaticのblitz topは
メタには影響しない小さめの奇策のように感じられます。
Group A
Gambit Gaming(出身国: ロシア)
World Championsの称号を得て、参加するIEM とESLのイベントで全勝という輝かしい記録を残したチームだ。一年と少し前に、Gambit Gamingは競技シーンにこれまでないような衝撃的なデビューを果たした。Moscow 5にも採用されたcounter-jungling戦術を手に、IEMに殴りこみをかけたのだ。まだTSMに1ゲーム落としただけで、それまでのトーナメントでは勝利を我が物にしている。Katowiceにおいて、Gambitはグループステージで勝ち進み、決勝まで勝ち上った。玉石混合のグループステージから這い上がり、Azubu Frost, Blazeの両チームを2-0で破るなど輝かしい戦績を収めた。彼らは今後間違いなく研究対象となり、全てのチームがこのロシアの巨人を打ち破ろうと努力するだろう。
Gambitのトーナメントでの歴史はまだ浅いが、既にヨーロッパLCSで一歩ぬきんでていると言えるだろう。super weekで5勝し、一位に躍り出ている。Super weekから少しの休憩を挟んだ今、World Championshipに旋風を巻き起こすチームとなってくれるはずだ。Championshipにおける強者の一角であり、今後の活躍にも期待できる。
Incredible Miracle (出身国: 韓国)
有名な韓国チームであるNajin SwordやCJ Entusと比較すると、やや知名度は低いチームだ。しかし、韓国競技シーンの中で着実に成果を収めており、大体常に5位前後を確保している。ここまで聞くと凡庸なチームという印象を受けるかもしれないが、実は前述の2チームが単に強すぎるだけなのではないだろうか?アジアの熾烈な競技シーンの第一線から一歩引いてみれば、IMはやはり強力なチームといえる。確かにSao Pauloでの成績はベストとまでは言えないが、強いチームというに十分なだけの戦績をトーナメントで残しているチームだ。週末までに落としたマッチは2ゲームのみで、そのチームが第一線と言えないのが韓国の強さを物語っていると言えるだろう。
Gambit、BlazeそしてFnaticを打ち破らなければグループAから勝ちあがられないIMの今後の見通しは楽観できるものではない。しかし、IMがヨーロッパ勢に対しどの程度通用するのかは注目したい点だ。つまり、並みレベルの韓国チーム(訳注: IM)はヨーロッパのトップチーム(Gambit, Fnatic)と同等なのかそうでないのか、という点だ。SC2における成功したチームとして、IMはLoLでも奇跡を起こせるのだろうか。
paiN Gaming(出身国: ブラジル)
paiN Gamingは現ブラジル5v5 rankedで最強のチームだ。ブラジルでのトーナメント全てに参加している。RiotのSeason 2 Brazilian Championshipで3位の成績をおさめ、Vince Te Ipsum(VTI)のチームにも勝利している。VTIがpaiNを離れたとはいえ、ブラジル一のチームと言っていいだろう。チームメンバーは軒並み高いプレイヤースキルを有している。MidのKamiはSeason 2のブラジルサーバーにおいて一位になったプレイヤーだ。戦略担当のBrTTは元Counter-Strikeプレイヤーで、世界一と目されているDravenプレイヤーだ。IEM Sao Pauloで他チームとpaiNが戦うまで、ブラジルLoLシーンは世界と隔離されていた。不幸なことに、IMやMYMを応援するファンが多い中、paiNはグループステージから勝ち上がることできなかった。メンバーであったAbsolute Legends NAがpaiNをWorld Championship挑戦のために離れたという事実もある。Group AでのpaiNの戦いは、ダビデがゴリアテに挑むようなものかもしれない。彼らにとって、今回の戦いも厳しいものになりそうだ。
Millenium(出身国: フランス)
Eclypsiaが彼らのesportsチームを始めてから、彼らはすぐに元Eclypsiaと元Curseのプレイヤーを集め、新たなチームを創設した。2つのチームを組み合わせ強化するというアイディアは悪くないように思える。両チームともにスキルがあり、scrim(練習試合)のパートナー同士として親密な関係もある。しかし、この論理的結合は思ったほどの効果はあげられなかった。Fnaticと比較して、Milleniumはチームメンバー皆がEU LCSに参加できる十分なスキルを持っている。グループを2-0で勝利するという良好なスタートを切ったが、以降チームには苦難の連続が待っていた。LCS優勝の夢は、Copenhagen WolvesとMYMに敗北したことではかなく散ってしまった。以降、チーム内での不和が顕著なものとなってしまった。Haydalはチームを去り、チームの欠点や誰が悪かったかなどを公開してしまった事もチームにとって不利益だった。
新たなサポートとしてFatMammaを加え、Milleniumは再び強いヨーロッパチームに返り咲きたいと願っている。Sao Pauloと同じような活躍ができさえすれば、再びチーム内で不和が起こることはないはずだ。現段階では不和は起こりそうになく、安心してWorld Championshipでの活躍を見守ることが出来そうだ。
CJ Entus Blaze (出身国: 韓国)
国際イベントでは常に、韓国一のチームはプレッシャーと闘わなくてはならない。ベスト3以下の成績は、実質的な敗北を意味するのだ。CJ Entus Blazeも例外ではない。以前から、Blazeのトーナメントでの戦績は安定感のある姉妹チームのFrostに比べ、不安定なことが指摘されてきた。OLYMPUS Winters Championsでは4位となり焦ったチームは、KT Rolster Bでは3-0で3位に収まった。彼らのヨーロッパデビュー戦は今では有名なKatowiceだった。Frost, Blazeの両チームは怒涛の快進撃を重ね、悠々とグループリーグを勝ち進んだ。ロシアの巨人、Gambit Gamingに対しても、勝利を得るかに思われた。結果、GambitはBlazeに対してIPL5に続き、二度目の勝利を飾った。
Katowiceの敗北について、Blazeを非難するのは間違いだろう。韓国3強のチームとして、このトーナメントには語るべきことがもっと沢山ある。彼らはグループステージから勝ち進むだろうが、行く手に待ち受ける敵は強大だ。彼らの奮闘に期待したい。
Fnatic (出身地域: ヨーロッパ)
FnaticのRiot's Season 1 World Championshipでの勝利は、普通とは逆の効果をチームにもたらした。国際試合で活躍するどころか、チームはなぜか存在感をなくしてしまった。Season間の変化についてこられなかったのだ。これは彼らの戦績にも反映されている。2012年冬のParis Games Weekで劇的な変身を果たすまで、Fnaticはパっとしないチームになってしまっていた。メンバーチェンジを行い、チームはDreamhack Winterの後にヨーロッパの一大勢力として再び舞い戻った。今のところ、FnaticはヨーロッパLCSでGambit Gamingに次ぐ二位の位置につけている。LCSでは今のところ先進的な戦略と目を見張るチームプレイを見せており、top-tierチームとしての位置を再び確立したように思われる。これまでのメタにとらわれないFnaticの性質は、未だに人々を魅了してやまない。これは同時に、対戦相手にとってFnaticが予測できず、油断できない相手であることも意味する。Blitzcrank topのような意表をつく構成で、敵の油断を的確に突いていくチームだ。
Gambit GamingとCJ Entus Blazeとともに、FnaticはGroup Aを突破するだろう。Fnaticが最後に韓国チームと対戦したのはKatowiceで、Azubu Frostにセミファイナルで敗北している。しかし、Fnaticの試合は予測が出来ず、韓国チームを恐れさせ、破ることも十分に考えられるだろう。
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